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執筆者の写真Rina Waki / Reflexologist

慎重派だった私が、新型コロナワクチンを打つと決めたワケ (続き)


前の記事の続きとなります。
まだ読まれていない方は↑をクリックして
お読みください。


前回の記事では

  • ワクチン慎重派だった理由

  • そもそも免疫って何?

  • 新型コロナウイルス感染した際の重症化する理由

  • リフレクソロジーの可能性の話

について書きました。



今回の記事では

そもそも慎重派だったのに

どうしてワクチンを打つという選択をしたのか

について書きますね。



子供の感染のニュースが増えてきた

最近はニュースはネットで見るくらいで

あまり普段テレビを見ない生活をしているのですが


8月の終わり頃


たまたまつけたTVのニュースで


「小学生など

新型コロナウイルスの

子供たちへの感染が増えている」


という報道を見かけました。



その時によぎったのは


子供への感染に対する恐怖

というよりは


子供へのワクチン接種への動きが

加速するだろう


という予感でした。




2021年10月現在
日本では
12歳以上がワクチン接種の対象となっていて
12歳未満は対象外。

厚生労働省のホームページによると
この年齢に関しては
現時点の科学的知見に基づいて
決められていて

今後接種の対象年齢が
広がる可能性あり

となっています。

(現在、海外で生後6ヶ月〜11歳を対象とした臨床試験が実施中)



自分が打つか打たないか

自分の感覚に従えば良い

という気持ちでいた訳ですが


子供が打つか打たないか

また別問題。



今は

我が家の子供は12歳未満で

さらに

子供の重症化リスクはかなり低そう


という報道があるので

焦って決断することは

ないのですが



今後

対象年齢が下がった時に


打たせる方が良いのか

打たせない方が良いのか


必ず迷う状況は来るだろう


と思い始めました。





それまで

自分は自分

他人は他人


と考えていたところに


もっとも自分に近い他人である

我が子

のことを考えた時に


もう少し

多角的に

客観的に

この状況を捉えてみよう


ふと

スイッチが切り替わった


とでも言いましょうか…。




 

新型コロナ感染症を数字で見るためのキーワード

そんな時に

これまた

たまたま

主人きっかけで家族で見ていた



を見ていたら

とても面白い授業をされていました。


(さらに

デルタ株のことなど

最新の動画もアップされているので

気になる方は見てみてくださいね。)



この動画は

「新型コロナとワクチン 知らないと不都合な真実」

峰 宗太郎・山中 浩之 著


を読んだ中田敦彦さんが、

その内容をかいつまみながら

授業していたので、


私も読んでみました。





色々面白くて

へーっ!と

思うことがたくさんあったのですが、



  • 新型コロナウイルスの特徴

  • 新しいワクチンへの期待と不安

  • 免疫のより深い知見

  • 新型コロナ対策の「湯加減」

  • PCR検査の意味


などなどを


科学的な視点で

冷静に

かつ

ユーモアを交えながら


解説してくれる本だな


と感じましたので


この辺りを詳しく知りたい方は

是非お手に取って読んでみられてください。



この本の中で

私にとって

まず衝撃的だったのが


  • 致死率

   (致死割合:CFRと感染致命割合:IFR)


  • 再生産数

   (基本再生産数と実効再生産数)


  • 集団免疫



という3つのワード。



また

小難しいワードが出てきて

うへーっ!て

思いますよね。


私も何度も何度も読み返して

ようやく

慣れてきたところです…笑



私なりに

噛み砕いて

ご説明します。



 


「致死率とは?」


読んで字のごとく

感染症にかかった人の中で

死に至ってしまった方の比率


ですが、

これには


CFR(Case Fatality Ratio):致命割合



IFR(Infection Fatality Ratio):感染致命割合


の2種類があります。


横文字出るだけで、頭痛くなりそうですが

ついてきてくださいね。笑。




この2つの違いは

CFR

「その感染症だ」と

確定診断が出た患者の中での、

亡くなられた方の比率。


IFR

確定診断は出ていないけれど

感染したと思われる方のなかでの

亡くなられた方の比率





なぜ

わざわざ

致死率を2種類考える必要があるの?


って

思いますよね…。



でも

世界的に広がる感染症を考えると

とても重要なのだそうです。



何故でしょうか。



 

日本は

世界の中で

医療体制が整っている国ですので


確定診断をしてもらいやすいです。





ですが

世の中全ての感染者が

お医者さんにかかって

「確定診断」をもらえるわけではありません。




推定を含む

IFR

確定診断がない方も含んでいるので

分母が大きくなる分

致死率が下がる。



致死率を

IFRで見るのかCFRで見るのか

を理解していないと


 

感染症に対しての危機感に

誤解を与えかねないんですね。




例えば

季節性インフルエンザの致死率

をインターネットで検索すると


「世界的には0.1%未満というのが

一般的」


とありますが

これは

IFR

(確定診断されていない方も含めた致死率)

であるといえます。



新型コロナの


CFR

(確定診断された方の中での致死率)

は2%


IFRとCFRの違いがわからないと

単純に

新型コロナの致死率は

インフルエンザの致死率の20倍


と考えてしまいますね。



ですが

神戸大学の中澤港氏の資料によると

日本での季節性インフルエンザのCFR

0.02から0.03%



ということは


基準、前提を統一すると

新型コロナの致死率は

季節性インフルエンザの100倍


という結果になります。


…。



すごい違いですね。



20倍でも大きく感じますが

100倍となると

その危機感はさらに増します。



数字を見る際には

どの数字を基準にしているのか

注意しないといけないのが分かります。




 
「再生産数」とは?

「再生産数」

とは

1人の感染者から何人に感染させるか

という平均値。


1人の人が平均して2人にうつせば

再生産数は2


ということになります。






そしてこの「再生産数」

さらに細かく基準があって


「基本再生産数」

「実行再生産数」

の二つがあります。





深呼吸して

ついてきてくださいね。


 






「基本再生算数」

とは

集団全てに免疫がなく、

何も対策が講じられていない状態での

再生産数。


「実行再生産数」

とは

免疫やワクチン、外出規制などの

対応策がとられている現状での

再生産数。



新型コロナの基本再生産数

初めの頃2.5と言われていたようです。

(1.4〜5.7?という数字もあります。)


季節性インフルエンザの基本再生算数

1〜3

なので、

基本再生産数は

インフルエンザに近い

と言われています。






感染症対策をしていくと

再生産数が下がる


のは

言わずもがな


ですので、

過敏になりすぎない程度に

3密を避けて

手洗いうがいをする

は大事でしょう。


再生産数の数字は


そのウイルスの感染経路が

飛沫なのか

飛沫核なのか

血液なのか


などで出しているのですが

そこまで書いていくと長くなりそうなので

ここでは省略しますね。


気になる方は

前記の本を読んでみてください。


 
「集団免疫とは?」

さて、

最後のワード

「集団免疫」についてです。



いよいよ本題!

と言ったワードですので

もう少しだけ

専門用語に

お付き合いくださいね。



「集団免疫」がある

というのはどういうことか

と言うと…



ある値まで

「免疫を持っている人の割合」が達すると、

その集団の中で

それ以上感染症が広がらなくなる


という状態が

「集団免疫」がある


ということです。






例えば


『100人の集団があって

集団免疫が2分の1の割合で達成する』


ということであれば


『その集団の中で50人が免疫を持っていれば

その集団の中では

それ以上感染症が広がらなくなる』


という理論です。



どの国も

この

「集団免疫」がある状態にしたいんですね。



では

その集団免疫の値は

どのように出すかというと



理論上は


1 − (「基本再生産数」分の1 )


となります。





さて

思い出してみます。



新型コロナウイルスの

基本再生産数」は

約2

でした。


となると


計算上は

1-2分の1=0.5


つまり約50%の人が免疫を持てば

それ以上感染が流行せず

自然に止まる


ということになります。




なので


国が


「なるべくワクチンを打ってください」


と何度も訴えているのは


国全体の50%の人に

免疫をもってもらって

集団免疫を

早く成立させたいから


なんですね。






でも

だったら


ワクチンに頼らなくても


放っておいて

いつか感染者が増えて

自然に集団免疫が成立するまで

待っていてもいいんじゃない?


と思いませんか?



軽症の人もいるし

無症状の人もいるし


焦ってワクチンに頼らなくても…


ねぇ?




でも

そうなるとどうなるか。




日本の人口を1億人と考えて

集団免疫が成立するのは

全感染者が5000万人を超えた時。

となりますね。


これはかなりの数です。



それに加えて

致死率を考えないといけません。




前述の致死率を覚えていらっしゃいますか?



新型コロナの場合

確定診断を受けた人を

分母にした

CFRの数値は

約2%でした。



感染者が5000万人になるまで

で考えたら


日本の死者は

5000万人の2%で100万人。



ワクチン無しで

日本人全員が

自然に感染して免疫をつけるまで

待つと


100万人亡くなるまで

辛抱し続けなければならない計算に

なってしまいます…!






2021年10月19日現在で

日本人の新型コロナでの死者数は

約1万8千人。


その100倍の方が亡くなるまで

待つわけにはいきませんね。




「個人にとってのリスク」と「社会にとってのリスク」


こうして考えると


医療体制や

致死率など

社会全体のリスク

考えた場合には


ワクチンを受けて

免疫を持っているかたが

増えた方が

確実に良い



というのが分かります。





ですが、


皆さまご存知の通り

今現在

世界的に打たれている

モデルナ社やファイザー社

アストラゼネカ社

新型コロナのワクチンは



従来のワクチンとは

違うものです。



 


従来のワクチンは


病原体である

細菌やウイルスを弱毒化して

投与したり

(生ワクチン)


体内で増殖しないようにして

投与したり

(不活化ワクチン)


病原体が持つ抗原タンパク質だけを取り出して

投与したり

(コンポーネントワクチン)


していました。



このタイプのワクチンは

体内に入ると

それに対して

免疫反応が起こり


抗原である

スパイクタンパク質に対する抗体を

作り出します。




 


これに対して

新しい形のワクチンは


スパイクタンパク質を

体内に入れる

のではなく

体内で作らせる

のです。





その一つが

ウイルスベクターワクチン


害のないウイルスを

運び屋(ベクター)として利用して

抗原タンパク質の設計図ともいえる

DNAを

人の細胞まで運び

そこでタンパク質を作らせます。


アルトラゼネカ社のワクチンは

この

ウイルスベクターワクチンです。



実は

このウイルスベクターという技法自体は

1990年代から

ワクチンとしてではなく

遺伝子治療に使われていました。


細かいことを書くと

これもまた長くなりそうなので

割愛しますが、


治療に関わる

遺伝子工学的技法を

ワクチンに使える

と発想したことから

できたワクチンです。





 

そして

もう一つが

核酸ワクチン


こちらは

DNAやRNAを

直接細胞に送り込むワクチン。





主に日本人の多くが打っている

ファイザー社やモデルナ社

この核酸ワクチンのうちの

mRNAワクチン

というものです。




もうすでに

皆様ご存知の通り


核酸ワクチン

コロナ禍が起きるまで

人間用の医薬品として

承認されたことのないテクノロジーの

ワクチンです。



でも

動物実験ではうまくいっていて

理論上はうまくいくであろうことも

よく分かってはいます。


2019年の段階では

あと10年20年かけて

検証を重ねていけば

将来的に使えるね



と言う時に


この

コロナ禍がやってきてしまったんですね。




やむを得ない状況であることは

確かだけれど


科学の視点からいけば

本来時間をかけてやるべき検証を

すっとばして

承認されているので


ワクチンに反対する方々が多いのも

頷けますよね。




有害事象も多いですし

因果関係が不明ながらも

直後に亡くなられた方もいらっしゃいます。




また

ADE(antibody-dependent enhancement)

抗体依存性感染増強現象


といって

ウイルスに抗体がつくことによって

病気がより悪化する


ということも

可能性として0ではないのだそうです。



これは

デング熱のワクチンで実際に起こり


また

新型コロナとよく似た

SARSのワクチンでも

動物実験段階では起こっています。



今のところ

新型コロナの動物実験では

観測されていないけれど

これからも0だとは言い切れません。




 

結局のところ


「社会にとってのリスク」

下げる為に

「自分にとってのリスク」

上がることを

覚悟するのかしないのか



ということに尽きるな。




というのが

私の感想です。




もちろん

この他にも


ワクチンによってついた免疫が

どれくらいの期間もつか


など

考えるべきことは

あるけれど



もし、

ワクチンに対して

まだ怖い気持ちがある

けれど

迷っている


という方がいらっしゃるのなら



ご自分の気持ちが

「社会にとってのリスクを下げたい」

前向きになった時に

打たれたら良いのかな



と思います。



私は



もし

日本が集団免疫を獲得することで


息子が将来

まだ副反応のかなり出る

このワクチンを

打たずにすむかもしれない

未来が来るのなら


自分が

このワクチンを

受けてみても良いのかもしれない



と思い

この壮大な人体実験!笑

自分も参加してみよう


と決めました。




接種後の話

私は

ファイザー社のワクチンを

接種会場で打ちました。



結果


1回目接種後は

  • 腕の軽い痛みと

  • 微熱と

  • 軽い倦怠感


2回目接種後は

  • 38℃越えの熱と

  • 頭痛と

  • 重い倦怠感



主人は

1回目接種の4時間後に

  • 指先の痺れと

  • 身体に力が入らない症状

  • 血圧200!


となり救急車騒ぎ…。



搬送先で落ち着いて

対処してくださった医師の方には

「2回目も打って大丈夫」

と言われましたが


接種した医師からは

「何があるか分からないから

わたしには責任取れないから打てません」


と言われて

2回目は打っていません。



お医者様でも

意見が分かれますね。



そんなことも含め


結局

どんな選択も

とにかく

ご自身で納得いくまで

考えられたら良い


思います。




幸い

2021年10月に入って

新型コロナの感染者が

随分と減ってきましたね!



国民のワクチン接種が進んで

5割を越して

集団免疫が

成立し始めているのかな?


淡い期待を持っています。



今後も

新しい変異株が出てきたりするかもですし

まだまだ

油断はできないですが


よく寝て

よく食べて

なるべく3密を避け

手洗いうがいをして


寒い時期を乗り越えていきましょうね。




長い長いブログ記事に

お付き合いくださり

ありがとうございます♪




 

【参考文献】


「ワクチンと免疫の基礎知識」

峰 宗太郎 監修

池田書店


「新型コロナとワクチン 知らないと不都合な真実」

峰 宗太郎・ 山中 浩之

日経プレミアムシリーズ


「たたかう免疫 人体vsウイルス 真の主役」

NHK取材班

講談社


「はじめての免疫図鑑」

岡田 晴恵

日本図書センター







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